1m2当り約21,000円であり、従来より実施されている法枠工+ロックボルト工(当研究会算出1m2当り27,000円)と比較して、直接工事費で1m2当り約6,000円安価である。

従来工法との比較(参考)

工法 ロープネット・ロックボルト併用工法 法枠工+ロックボルト工
設置
写真
工法
概要
ロックボルトを地山に挿入し、補強材頭部を支圧板に取り付け、ロープネットによりロックボルトを連結し、斜面の安定を図る工法。
ロックボルトに生じる応力の分散効果、ロックボルトとロープネットとの相互作用による土塊の押さえ込み効果、表土流出抑止効果を期待した工法。
法枠工とロックボルトが一体となって支承構造物として作用する工法。
表層崩壊防止に加えて、緑化工の基礎に有効。
概算
直接
工事費
工種 数量 単位 単価 施工金額
法面工 1000 m2 8,811 8,811,000
鉄筋
挿入工
290 42,411 12,299,190
合計(材工) 21,110,190
1m2当り 21,110
工種 数量 単位 単価 施工金額
法面工 1000 m2 14,098 14,098,000
鉄筋
挿入工
300 42,370 12,711,000
合計(材工) 26,809,000
1m2当り 26,809
経済性
適用
条件
表面浸食が起きない斜面
傾斜が30〜55度程度の箇所
表層土が土塊状に変状する地盤
斜面崩壊を予防(自然斜面を補強)
表層土が流出した崩壊斜面に多く用いられる。
施工性 軽量部材で構成されており、山腹斜面の施工性に優れる。
大掛かりなヤードや仮設工を必要としない。
吹付機械などの施工機械を使うため、広いヤードが必要となる。
吹付材料の養生期間が長いため、比較的長い施工期間が必要。
景観 樹木を残して施工できるため、自然景観に配慮できる。 樹木を残しながら成功することも可能だが、ロープネット・ロックボルト併用工法に比べ劣る。
法枠部は植生が育たないため、景観性は劣る。
評価